院長よりごあいさつ

私が口腔外科、
インプラント専門医になった理由

院長

ないとう歯科クリニックの内藤 勲です。
私が、口腔外科、インプラント専門医として精力的に現在、学会や講演会、そして多くの患者様へ治療を提供するようになった理由についてご説明いたします。
私が歯学部の学生だった当時、インターン生になると大学病院でインストラクターの指導教官の下、患者治療が行われました。この時、初めて総義歯(総入れ歯)の治療にあたり、精一杯治療にあたったものの、なかなか義歯は吸着せず、何でも咀嚼できる状態にならず、汗をかいたのを覚えています。
大学卒業後は口腔外科の専門医として活動するため、神戸大学口腔外科学講座に入局しました。
当時の医局内の花形は、腫瘍つまり癌を研究し治療を行うことでしたが、ここで私が口腔外科、インプラント専門医になるターニングポイントとなる出会いがありました。

院長

それは当時の私に、研究や手術、治療のいろはをご指導していただいた寺延治先生(神戸大学元准教授)が研究されていたBMP(骨を造り出す蛋白)に出会ったことです。寺延先生と共同で研究をすすめる中、さらに神戸製鋼所開発センターの川井氏らとで、HAPハイドキシアパタイト(インプラントの生体材料)の共同研究に携わる機会を与えて頂きました。
その研究を基に、インプラントの材料が、JMM(日本メデイカルマテリアル)へ、さらに京セラへと引き継がれました。HAPのプラズマ溶射の技術とチタンへの陽極酸化処理の技術は、POIのインプラントになされ、国内で最初に開発されたインプラントとなりました。

現在、国内で開発・製造されたインプラントの中で、シュア第一位のPOIインプラントは、厚労省認可の下、各診療所で臨床応用されるようになりました。そして私がないとう歯科クリニックを開設する頃には、他の研究者の手により、インプラントを利用して義歯が動かないようにするため、インプラントに磁石を固定する方法や、ゴムリングを着けて固定する方法などが、我々の研究を基にさらに進められていきました。
その結果、インターン時代に叶えられなかった総義歯の安定や、癌で顎の大半を失い再建困難であった方にも、審美回復をメインとした形成手術の進歩と伴に、咀嚼機能回復をもインプラント治療により、時にわずか4本のインプラントで、実現されるようになりました。
よって当クリニックでは、これからも多くの患者様により良い医療が提供できるよう、インプラント研究所として今も、そして医療を提供する限りこれからも、研鑽していくことが私の歯科医師人生の責務と考えています。

「チームホエール」とは

クジラの群れのように、スタッフ全員が助け合い、
一丸となって治療に邁進したい。それが当院の理念です。

チームホエール

当院には、2名の歯科医師、6名の歯科衛生士、2名の歯科助手、2名の歯科医療事務スタッフが在籍しています。
そのスタッフがそれぞれ担当する分野の知識と経験を活かして、一丸となって患者さまの治療にあたっています。
歯科治療は、歯科医師だけではできません。どんな大きな病院でも、それは同じです。質の高い歯科医療を提供するためには、さまざまな分野から歯科医療に携わる者全員が協力し、それぞれの力を遺憾なく発揮できる体制を整えなければなりません。当院では、スタッフ全員を1つのチームとして「チーム・ホエール」と呼んでいます。そして、当院のシンボルマークにもクジラを採用しています。

お互いにフォローし合うクジラの群れ

クジラの生態をご存知でしょうか。クジラは何頭かでまとまって群れとして生活しています。新たに子どもが生まれると、子育てのためにエサとなるプランクトンや魚を追って、北から南まで群れで旅していきます。
群れの中である1頭がケガをすれば、ほかのクジラがフォローしながら泳いでいきます。そして外敵から襲撃を受けた際は、円陣を組んで群れを守ろうとするのです。当院でもクジラと同じように、1つのチームとしてお互いの専門的な知識を活かし、フォローし合えるような優れたチーム体制を作りたい。その思いから、チーム・ホエールと呼ぶようになりました。